電子辞書を活用するために

国際部 山本 英一先生

国際部

山本 英一先生

 グローバル化が叫ばれるなか、キャンパスでも職場でも英語を使える(話す・書く)ことが当然のこととして期待されています。大学入学は、英語の勉強を再スタート(あるいは本格化)させる絶好のチャンスです。電子辞書も大いに活用したいところ。そこで3つのアドバイスがあります。

 英和辞典から英英辞典に切換えましょう。英語の知識があっても使えないのは、単語や表現を実際のコンテクスト(場面)に結びつけて理解していないからです。その第一歩として、英語を簡単な英語で理解することが大切。日本語を介さずに単語や表現を覚えること、そして例文を覚えることで、今までとは異なる英語の視界が開けてきます。

 類語辞典(Thesaurus)を活用しましょう。たとえば、日本語の「頂上」を調べると、英語ではsummit、peak、top、pinnacle など様々な言葉が出てきます。特に文章(書き言葉)において、日本語は同じ単語を繰り返し用いることができますが、英語は反復を嫌います。同じことでも別の語彙で言い換える傾向があるのです。繰り返しのできる類語(同義語)が何かを教えてくれるのが、類語辞典です。また、類語辞典は反意語も示してくれるので、これを活用すると、語彙の幅が広がり、表現を工夫する習慣が身に付きます。電子辞書には、英和辞典はもとより、英英辞典も類語辞典も入っています。

 AIの急激な進化で、私たちの生活も変化が迫られています。スマホ、タブレット、PCなどを利用することで、学びのスタイルも大きく変わりつつあります。昔のような紙ベースに戻ることはないにしても、小まめに辞書を引きながら、言葉の意味を知り、また使われる文脈を確認する作業は、外国語の修得には欠かせない、いわば基本動作です。電子辞書は、学習に使うことはもとより、じっくり読んでみる、あるいはトレーニング機能で発音にチャレンジするなど、新しい活用法を提供してくれます。皆さんが電子辞書を片手に充実した大学生活を送られることを祈っています。

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